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自宅でできる!脊柱管狭窄症の足のしびれを和らげるストレッチ
脊柱管狭窄症による足のしびれは、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
症状を和らげるためには、適度な運動が効果的です。
特にストレッチは、自宅で手軽に行える方法としておすすめです。
ここでは、脊柱管狭窄症の足のしびれを和らげる効果的なストレッチをご紹介します。
ストレッチ前の注意点
ストレッチを行う前に、いくつかの注意点を確認しておきましょう。
準備運動は必ず行い、筋肉を温めておくことで、怪我の予防につながります。
また、痛みを感じる場合は無理をせず、自分のペースで行うことが大切です。
深呼吸をしながら、リラックスした状態でストレッチを行いましょう。
食後すぐのストレッチは避け、1時間以上の間隔をあけるようにしてください。
脊柱管狭窄症におすすめのストレッチ3選
脊柱管狭窄症の症状緩和におすすめのストレッチを3つご紹介します。
それぞれのストレッチの効果とやり方を詳しく説明します。
①膝を抱えるストレッチ
このストレッチは、腰と太ももの裏の筋肉を伸ばし、血行を促進する効果があります。
床に仰向けになり、両膝を曲げます。
次に、両手で膝を抱え込み、胸の方に引き寄せます。
この姿勢を20~30秒間保持します。
3~5回繰り返しましょう。
②腰回しストレッチ
腰回しストレッチは、腰周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高める効果があります。
足を肩幅に開いて立ち、両手を腰に当てます。
次に、腰をゆっくりと大きく回します。左右10回ずつ行いましょう。
急な動きは避け、ゆっくりと呼吸をしながら行うことが大切です。
③ハムストリングスストレッチ
ハムストリングスストレッチは、太ももの裏の筋肉を伸ばし、足のしびれを軽減する効果があります。
床に座り、片足を伸ばします。
もう片方の足は、かかとをお尻に近づけるように曲げます。
伸ばした足のつま先を両手で持ち、20~30秒間かけてゆっくりと上半身を前に倒します。
左右の足を入れ替え、同様に行います。
ストレッチ名 | 効果 | 回数 | 注意点 |
膝を抱えるストレッチ | 腰と太ももの裏の筋肉を伸ばし、血行を促進 | 20~30秒間キープを3~5回 | 無理に膝を抱え込まず、痛みを感じない範囲で行う |
腰回しストレッチ | 腰周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高める | 左右10回ずつ | 急な動きは避け、ゆっくりと行う |
ハムストリングスストレッチ | 太ももの裏の筋肉を伸ばし、足のしびれを軽減 | 20~30秒間キープを左右1回ずつ | 無理に上体を倒さず、痛みを感じない範囲で行う |
ストレッチ後のケア
ストレッチ後は、筋肉をリラックスさせることが大切です。
軽いマッサージや温罨法などで筋肉を温め、血行を促進しましょう。
また、水分補給も忘れずに行いましょう。
ストレッチの効果を持続させるためにも、毎日継続して行うことが大切です。
入浴後など、体が温まっている時に行うとより効果的です。
鍼灸治療で脊柱管狭窄症の足のしびれを改善
脊柱管狭窄症による足のしびれに対し、鍼灸治療は効果的な選択肢の一つです。
古くから伝わる東洋医学に基づいた鍼灸治療は、身体への負担が少ない治療法として知られています。
薬物療法や手術療法とは異なり、身体本来の自然治癒力を高めることで症状の改善を目指します。
鍼灸治療のメカニズム
鍼灸治療は、身体に鍼を刺したり、もぐさを燃やして温熱刺激を与えたりすることで、様々な効果を発揮します。
具体的には、以下のようなメカニズムが考えられています。
- 血行促進効果:鍼灸刺激は血行を促進し、筋肉や神経への酸素供給を向上させます。これにより、しびれの原因となる血行不良が改善され、症状の緩和につながります。
- 筋肉の緊張緩和効果:脊柱管狭窄症では、周囲の筋肉が緊張し、神経を圧迫することでしびれが悪化することがあります。鍼灸治療は、筋肉の緊張を緩和し、神経への圧迫を軽減する効果が期待できます。
- 鎮痛効果:鍼灸刺激は、エンドルフィンなどの鎮痛物質の分泌を促進します。これらの物質は、痛みを和らげる効果があり、しびれに伴う痛みや不快感を軽減するのに役立ちます。
神経機能の調整効果:鍼灸治療は、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。自律神経の乱れは、血行不良や筋肉の緊張を引き起こし、しびれを悪化させる要因となります。鍼灸治療によって自律神経が調整されることで、これらの症状の改善につながります。
脊柱管狭窄症への鍼灸治療の効果
脊柱管狭窄症による足のしびれに対して、鍼灸治療は以下のような効果が期待できます。
効果 | 説明 |
しびれの軽減 | 血行促進や筋肉の緊張緩和により、神経への圧迫が軽減され、しびれが和らぎます。 |
痛みの緩和 | 鎮痛効果により、しびれに伴う痛みや不快感が軽減されます。 |
歩行能力の改善 | しびれや痛みが軽減されることで、歩行が楽になり、歩行距離や時間が延長される可能性があります。 |
日常生活動作の改善 | 足のしびれが改善することで、立ち上がりや歩行などの日常生活動作がスムーズに行えるようになります。 |
QOL(生活の質)の向上 | しびれや痛みが軽減し、日常生活動作が改善することで、生活の質の向上が期待できます。 |
鍼灸治療は、身体への負担が少ない治療法であるため、高齢者や持病のある方でも比較的安心して受けることができます。
ただし、症状や体質によっては、鍼灸治療が適さない場合もありますので、施術を受ける前に、専門家によく相談することが大切です。
ストレッチと鍼灸治療を組み合わせた効果
脊柱管狭窄症による足のしびれに対し、ストレッチと鍼灸治療を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
それぞれのメリットを相乗的に活かすことで、症状の改善を促進し、快適な日常生活を取り戻すサポートとなるでしょう。
相乗効果で得られるメリット
ストレッチと鍼灸治療を組み合わせることで、次のような相乗効果が期待できます。
項目 | ストレッチの効果 | 鍼灸治療の効果 | 組み合わせ効果 |
血行促進 | 筋肉の活動により血行が促進される | ツボへの刺激により血行が促進される | 血行促進効果が高まり、筋肉や神経への酸素供給が向上する |
筋肉の柔軟性向上 | 筋肉の伸縮により柔軟性が向上する | 筋肉の緊張緩和により柔軟性が向上する | 柔軟性が向上することで、可動域が広がり、運動機能が改善する |
疼痛緩和 | 筋肉の緊張緩和により痛みが軽減される | 鎮痛効果のある神経伝達物質の分泌が促進される | 痛みが軽減され、日常生活の活動性が向上する |
神経機能の改善 | 血行促進により神経への栄養供給が改善する | 神経の伝達機能を調整する | 神経機能が改善し、しびれの症状が緩和される |
具体的な組み合わせ方
ストレッチと鍼灸治療を効果的に組み合わせるためには、以下の点に注意しましょう。
①ストレッチと鍼灸治療の実施頻度
鍼灸治療は、症状の程度に合わせて週に1回から2回程度受けるのが一般的です。ストレッチは、毎日行うことで効果を高めることができます。
鍼灸治療を受けた日は、施術の効果を持続させるためにも、激しい運動は避け、軽いストレッチを行うようにしましょう。
②ストレッチと鍼灸治療の実施順序
鍼灸治療で筋肉の緊張が緩和された状態で行うことで、ストレッチの効果を高めることができます。
そのため、鍼灸治療を受けた後にストレッチを行うのがおすすめです。
ただし、施術後の体調によっては、ストレッチを控える必要がある場合もありますので、鍼灸師の指示に従いましょう。
ストレッチと鍼灸治療を適切に組み合わせることで、脊柱管狭窄症による足のしびれの症状を効果的に改善し、より快適な生活を送ることができるでしょう。
それぞれの施術の効果を最大限に引き出すためにも、鍼灸師と相談しながら、自分に合った方法を見つけることが大切です。
脊柱管狭窄症の予防法
脊柱管狭窄症は、加齢とともに進行しやすい症状ですが、日々の生活習慣を改善することで予防、あるいは進行を遅らせることが可能です。
ここでは、脊柱管狭窄症の予防に効果的な方法をご紹介します。
姿勢の改善
正しい姿勢を維持することは、脊柱への負担を軽減し、脊柱管狭窄症の予防に繋がります。
猫背は背中が丸まり、脊柱管が圧迫されやすくなるため、特に注意が必要です。
①正しい立ち姿勢
耳、肩、腰、くるぶしが一直線になるように意識しましょう。
お腹に軽く力を入れ、背筋を伸ばすことが大切です。
長時間同じ姿勢で立っている場合は、時々姿勢を変えたり、軽くストレッチをするなどして、筋肉の緊張をほぐすようにしてください。
②正しい座り姿勢
椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばし、両足は床につけるようにしましょう。
デスクワークなどで長時間座る場合は、こまめに休憩を取り、軽い運動をすることが重要です。
足を組む癖がある方は、骨盤が歪み、脊柱に負担がかかりやすくなるため、意識的に足を組まないようにしましょう。
適度な運動
適度な運動は、背骨周りの筋肉を強化し、脊柱を支える力を高めます。
ウォーキングや水泳など、脊柱への負担が少ない運動がおすすめです。
激しい運動はかえって症状を悪化させる可能性があるため、避けるようにしましょう。
運動の種類 | 効果 | 注意点 |
ウォーキング | 全身の血行促進、筋力強化 | 正しい姿勢を意識して歩く |
水泳 | 浮力により脊柱への負担軽減、全身運動 | 水温に注意 |
ヨガ | 柔軟性向上、体幹強化 | 無理な姿勢は避ける |
体重管理
過剰な体重は脊柱への負担を増大させ、脊柱管狭窄症のリスクを高めます。
バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、適正体重を維持しましょう。
禁煙
喫煙は血行を悪化させ、神経への栄養供給を阻害するため、脊柱管狭窄症の症状を悪化させる可能性があります。
禁煙することで、症状の改善や予防に繋がることが期待できます。
冷え対策
体が冷えると血行が悪くなり、筋肉が緊張しやすくなります。
特に腰回りを冷やさないように注意し、温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることができます。
これらの予防法を実践することで、脊柱管狭窄症の発症リスクを軽減し、健康な生活を送るために役立ちます。
すでに症状がある方は、これらの予防法に加えて、医療機関の指示に従って適切な治療を受けるようにしてください。
まとめ
この記事では、脊柱管狭窄症による足のしびれに対する効果的な対処法として、ストレッチと鍼灸治療に焦点を当てて解説しました。
脊柱管狭窄症は、神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され、足のしびれなどの症状を引き起こします。
症状を和らげるためには、日々のストレッチが有効です。
ご紹介した膝を抱えるストレッチ、腰回しストレッチ、ハムストリングスストレッチは、自宅で簡単に行えるので、ぜひ実践してみてください。
また、鍼灸治療は、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、神経への圧迫を軽減する効果が期待できます。
ストレッチと鍼灸治療を組み合わせることで、相乗効果が得られる可能性があります。
さらに、日頃から姿勢に気を付けたり、適度な運動を行うことで、脊柱管狭窄症の予防にも繋がります。
ご紹介した情報が、脊柱管狭窄症による足のしびれでお悩みの方の参考になれば幸いです。
何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

お電話ありがとうございます、
三郷駅前はりきゅう整骨院でございます。