坐骨神経痛で寝れない!その原因と鍼灸を取り入れた効果的なセルフケア~後編~

坐骨神経痛で寝れない時の鍼灸以外の対処法

鍼灸治療以外にも、坐骨神経痛で寝れない時に試せる対処法はいくつかあります。

症状や原因によって適切な対処法は異なりますので、ご自身の状況に合わせて選択することが大切です。

ここでは、代表的な対処法とその内容、メリット・デメリットについてご紹介します。

病院での治療

坐骨神経痛の原因が特定できていない場合や、セルフケアで症状が改善しない場合は、医療機関への受診が必要です。

医療機関では、症状や原因に合わせて適切な治療を受けることができます。

一般的な治療法

治療法 内容 メリット デメリット
投薬治療 痛みや炎症を抑える薬を服用します。痛み止め、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、神経障害性疼痛治療薬などが用いられます。 比較的早く痛みを軽減できる。 副作用が出る可能性がある。根本的な解決にはならない場合がある。
神経ブロック注射 炎症や痛みを起こしている神経に直接薬剤を注射します。 強い痛みを効果的に抑えることができる。 効果の持続時間が限られている。注射による痛みが伴う。
理学療法 専門家による運動療法や物理療法を行います。ストレッチ、筋力トレーニング、温熱療法、電気刺激療法などがあります。 身体の機能改善を促し、根本的な解決を目指すことができる。 継続的な通院が必要となる場合がある。
手術療法 保存療法で効果がない場合、ヘルニアや脊柱管狭窄症などの原因に対して手術を行うことがあります。 神経の圧迫を取り除き、症状を改善できる可能性がある。 身体への負担が大きい。入院が必要となる。

市販薬

医療機関を受診する時間がない場合や、軽度の痛みやしびれの場合、市販薬で症状を緩和する方法もあります。

市販薬を選ぶ際は、ご自身の症状に合った薬を選ぶことが重要です。

坐骨神経痛に用いられる市販薬の種類

種類 効果 注意点
痛み止め 痛みを軽減する効果があります。アセトアミノフェンなどを含む解熱鎮痛薬などがあります。 胃腸障害などの副作用が出る可能性があります。空腹時の服用は避けましょう。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 痛みと炎症を抑える効果があります。イブプロフェンやロキソプロフェンナトリウムなどを含む薬があります。 胃腸障害などの副作用が出る可能性があります。空腹時の服用は避けましょう。
外用薬 患部に塗布することで、痛みや炎症を和らげる効果があります。消炎鎮痛成分を含むクリームやゲル、湿布などがあります。 皮膚がかぶれるなどの副作用が出る可能性があります。使用前に、説明書をよく読んで使用しましょう。

市販薬を使用する際は、用法・用量を守り、副作用に注意してください。

また、症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診するようにしてください。

坐骨神経痛の予防法

坐骨神経痛の再発を防ぎ、快適な生活を送るためには、日頃から予防を心がけることが大切です。

ここでは、坐骨神経痛の予防に効果的な方法を紹介します。

適度な運動

運動不足は、筋肉の衰えや血行不良を招き、坐骨神経痛のリスクを高めます。

適度な運動は、筋力強化、柔軟性向上、血行促進に繋がり、坐骨神経痛の予防に効果的です。

ウォーキングや水泳など、腰に負担の少ない運動を継続的に行うようにしましょう。

①ウォーキング

ウォーキングは、特別な道具や場所を必要とせず、手軽に始められる有酸素運動です。

正しい姿勢を意識して、30分程度を目安に、週に数回行うと良いでしょう。

速さよりも、継続することを重視してください。

 

②水泳

水泳は、浮力によって腰への負担が軽減されるため、坐骨神経痛の方にもおすすめの運動です。

特にクロールや背泳ぎは、背筋を鍛える効果も期待できます。

水中ウォーキングも効果的です。

 

③ヨガ

ヨガは、柔軟性を高め、姿勢を改善する効果があります。

坐骨神経痛に効果的なポーズもあるため、専門家の指導のもとで行うと良いでしょう。

呼吸法も大切です。

バランスの良い食事

栄養バランスの取れた食事は、健康な身体を維持するために不可欠です。

特に、骨や筋肉の健康に欠かせないカルシウム、タンパク質、ビタミンDなどを積極的に摂取しましょう。

偏った食生活は、坐骨神経痛を含む様々な疾患のリスクを高める可能性があります。

栄養素 役割 多く含まれる食品
カルシウム 骨や歯の形成に必要 牛乳、ヨーグルト、チーズ、小魚、大豆製品
タンパク質 筋肉の構成成分 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
ビタミンD カルシウムの吸収を助ける 鮭、サンマ、きのこ類、卵

ストレス管理

ストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高める原因となります。

筋肉の緊張は、坐骨神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす可能性があります。

そのため、ストレスを適切に管理することも坐骨神経痛の予防には重要です。

①リラックス方法

自分に合ったリラックス方法を見つけることが大切です。

例えば、アロマテラピー、瞑想、読書、音楽鑑賞など、様々な方法があります。

趣味や好きなことに時間を費やすことも効果的です。

 

②睡眠

質の高い睡眠を十分に取ることで、ストレスを軽減し、身体の回復力を高めることができます。

睡眠不足は、ストレスを増幅させ、坐骨神経痛の症状を悪化させる可能性があります。

規則正しい睡眠習慣を心がけましょう。

これらの予防法を実践することで、坐骨神経痛のリスクを軽減し、健康な生活を送ることに繋がります。

日頃から意識して生活習慣を改善し、坐骨神経痛を予防しましょう。

まとめ

坐骨神経痛で寝れないほどの痛みやしびれに悩まされている方は、原因を特定し、適切な対処をすることが重要です。

この記事では、筋肉の緊張や炎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など、坐骨神経痛の様々な原因を解説しました。

夜間の痛みやしびれ、足の冷えといった症状が現れたら、セルフケアとしてストレッチや温熱療法、冷罨法を試したり、正しい姿勢を意識したりすることで症状を和らげることができます。

また、鍼灸は血行促進、筋肉の緩和、鎮痛効果が期待できるため、坐骨神経痛の症状改善に役立つ可能性があります。

しかし、症状が重い場合や改善が見られない場合は、医療機関への相談も検討しましょう。

日頃から適度な運動、バランスの良い食事、ストレス管理を心がけることで、坐骨神経痛の予防にも繋がります。

お困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

執筆者

三郷駅前はりきゅう整骨院