腰痛い!その原因は病気?放っておけない腰痛の原因となる5つの病気と対処法~後編

 

腰痛い!その原因は病気?放っておけない腰痛の原因となる5つの病気と対処法(前編はこちら)

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病気以外の腰痛の原因

腰痛は病気だけが原因ではありません。

日常生活での様々な要因が腰痛を引き起こしたり、悪化させたりすることがあります。

ここでは代表的な原因を詳しく解説します。

筋肉の緊張や炎症

腰を支える筋肉に負担がかかり続けると、筋肉が緊張し、炎症を起こすことがあります。

これが痛みの原因となるのです。

長時間のデスクワークや、中腰での作業、重いものを持ち上げる動作などは、腰の筋肉に大きな負担をかけます。

また、運動不足や急に激しい運動をすることでも、筋肉が損傷し、炎症を起こすことがあります。

筋肉の緊張や炎症の種類

・筋筋膜性腰痛:腰や背中の筋肉が過度に緊張することで、痛みやしびれを引き起こします。同じ姿勢を長時間続けることや、冷え、ストレスなどが原因となることが多いです。

・腰方形筋症候群:腰方形筋という、腰の深部にある筋肉が炎症を起こすことで、腰や臀部に痛みやしびれを引き起こします。片足に重心をかけて立つ癖がある人や、長時間運転する人などに多く見られます。

・梨状筋症候群:お尻の深部にある梨状筋が硬くなり、坐骨神経を圧迫することで、お尻や太ももの裏側に痛みやしびれを引き起こします。長時間座っていることが多い人や、足を組む癖がある人などに多く見られます。

姿勢の悪さ

猫背や反り腰などの姿勢の悪さは、腰に負担をかけ、腰痛の原因となります。

正しい姿勢を保つためには、背骨のS字カーブを維持することが重要です。

デスクワークやスマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢を続ける場合は、こまめに休憩を取り、姿勢を変えるように心がけましょう。

姿勢と腰痛の関係

姿勢 腰への影響
猫背 背中が丸まり、腰が後ろに引っ張られるため、腰椎や周囲の筋肉に負担がかかります。
反り腰 腰が過度に反ることで、腰椎や周囲の筋肉、靭帯に負担がかかります。
ストレートネック 首の骨のカーブが失われることで、頭が前に出てしまい、バランスをとるために腰を反らせる姿勢になり、腰に負担がかかります。

 

ストレス

ストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めます。

すると、血行が悪くなり、腰痛を引き起こしやすくなります。

また、ストレスは痛みの感じ方を増幅させるため、普段は気にならない程度の腰の違和感でも、強い痛みとして感じるようになることがあります。

ストレスを解消するために、リラックスできる時間を作る、趣味に没頭する、十分な睡眠をとるなど、自分に合った方法を見つけることが大切です。

ストレスと腰痛の悪循環

ストレスを感じると、交感神経が優位になり、筋肉が緊張します。

この状態が続くと、腰痛が発生しやすくなります。

さらに、腰痛が発生すると、痛みへの不安やストレスが増し、筋肉の緊張がさらに強まります。

すると、腰痛が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

これらの原因以外にも、内臓の病気、冷え、肥満、運動不足、加齢なども腰痛に関係しています。

腰痛は様々な要因が複雑に絡み合って起こるため、原因を特定し、適切な対処をすることが重要です。

腰痛を悪化させないための予防法

腰痛の再発を防ぎ、快適な日常生活を送るためには、日頃からの予防が重要です。

腰痛を悪化させないための具体的な方法を、姿勢、運動、ストレッチ、生活習慣の4つの側面から解説します。

正しい姿勢を保つ

正しい姿勢は、腰への負担を軽減し、腰痛予防に繋がります。

立っている時、座っている時、寝ている時、それぞれの場面に適した姿勢を意識しましょう。

立っている時の姿勢

背筋を伸ばし、お腹に軽く力を入れることで、腰への負担を軽減できます。

猫背にならないように注意し、顎を引いて視線をまっすぐに向けることも大切です。

 

座っている時の姿勢

椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかかるように座りましょう。

足を組むのは避け、両足は床につけるのが理想です。

デスクワークなどで長時間座る場合は、1時間に1回程度は立ち上がり、軽いストレッチを行うと良いでしょう。

 

寝ている時の姿勢

仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションを置き、膝を軽く曲げると腰への負担が軽減されます。

横向きで寝る場合は、抱き枕などを使って身体を安定させると良いでしょう。

布団は適度な硬さのものを選びましょう。

適度な運動

適度な運動は、腰周りの筋肉を強化し、腰痛予防に効果的です。

ウォーキングや水泳など、腰に負担の少ない運動を選びましょう。

激しい運動は逆効果になる場合があるので、自分の体力に合った運動を選ぶことが大切です。

おすすめの運動

運動 効果 注意点
ウォーキング 腰周りの筋肉を強化し、血行促進効果も期待できる。 正しい姿勢で行うことが重要。
水泳 浮力により腰への負担が少なく、全身運動にもなる。 水温に注意し、無理のない範囲で行う。
サイクリング 有酸素運動で、腰への負担も少ない。 適切なサドルの高さを設定する。
ヨガ・ピラティス 体幹を鍛え、柔軟性を高める。 無理な姿勢は避け、インストラクターの指導に従う。

 

ストレッチ

ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、腰痛の予防に役立ちます。

腰を捻るストレッチや、前屈、後屈など、様々な種類のストレッチがあります。

お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うのが効果的です。

効果的なストレッチの例

・ハムストリングスのストレッチ:太ももの裏側の筋肉を伸ばすことで、骨盤の歪みを整え、腰への負担を軽減します。

・腸腰筋のストレッチ:股関節の前面にある筋肉を伸ばすことで、腰の柔軟性を高めます。

・大殿筋のストレッチ:お尻の筋肉を伸ばすことで、骨盤の安定性を高めます。

生活習慣の改善

日常生活における些細な習慣が腰痛を悪化させることがあります。

重いものを持ち上げるときは、膝を曲げて腰ではなく足を使うようにしましょう。

また、長時間のデスクワークは腰痛の原因となるため、こまめな休憩を挟むことが大切です。

冷えも腰痛を悪化させる要因となるため、腹巻きやカイロなどで腰を温めるように心がけましょう。

バランスの取れた食事を摂り、十分な睡眠をとることも、腰痛予防には不可欠です。

まとめ

腰痛は、多くの人が経験するありふれた症状ですが、その原因は様々です。

この記事では、腰痛を引き起こす可能性のある代表的な5つの病気、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、腰椎分離症・腰椎すべり症、仙腸関節炎について解説しました。

それぞれの病気の症状や原因、対処法を理解することで、適切な対応をとることが重要です。

しかし、腰痛の原因が必ずしも病気であるとは限りません。

筋肉の緊張や炎症、姿勢の悪さ、ストレスなども腰痛の大きな要因となります。

日頃から正しい姿勢を意識し、適度な運動やストレッチを行うことで、これらの原因による腰痛を予防することができます。

腰痛を感じたら、まずは安静にし、痛みが続くようであれば医療機関を受診しましょう。

自己判断で市販薬を服用したり、マッサージを受けたりすることは、症状を悪化させる可能性もあるため注意が必要です。

この記事が、あなたの腰痛改善の第一歩となることを願っています。

何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

三郷駅前はりきゅう整骨院