腰椎椎間板ヘルニアの施術方法について

こんにちは!

三郷駅前はりきゅう整骨院です!

 

今回は腰椎椎間板ヘルニアの施術についてお話していこうと思います。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアの治療と聞くと手術をイメージする方も多いと思いますが、軽症から中等症であれば手術は行わず、まず薬や注射によって様子を見る保存療法が選ばれることが一般的です。

 

実際に私が診てきた中でも、最初は歩くこともできず職場の同僚の方におんぶされてきた方がいましたが、手術をしなくても数日後には一先ず歩くことはできるようになっていました。

 

実際に腰椎椎間板ヘルニアかどうかを画像で判断する場合は、レントゲンだけでなくMRIやCTなどの検査をして診断されることが多いです。

 

しかし最近ではレントゲン結果から「腰椎同士の間が狭くなっている=ヘルニア」と思っている方がとても多くなってきています。

腰椎椎間板ヘルニアの鑑別

整骨院ではレントゲンなどの画像診断はできませんので、まずは本当に腰椎椎間板ヘルニアになっているのかどうかを鑑別しないといけません。

①どんな動きで痛みが増悪するか

腰椎椎間板ヘルニアの場合、強烈な腰の痛みと足の痺れを伴います。

この痛みと痺れが前かがみになった時に増悪するようであればヘルニアの可能性が高まります。

特に膝を伸ばした状態で前かがみになった際は増悪度がさらに増します。

②立ち方

前回のヘルニアの解説でも出した写真ですが、お二人とも腰椎椎間板ヘルニアの方です。

痛みや痺れが出ている方の腰や足に体重をかけてしまうと痛みが増悪する為、痛くない方に腰を逃がして少しでも腰にかかる負担を軽くしようと脳が勝手に体を歪ませます。

③SLRテスト

SLRテストは仰向けで寝た状態で片足ずつ膝を伸ばしたまま足を持ち上げるというものです。

結果的に前かがみになるような動きと神経が過度に引っ張られる為、腰椎椎間板ヘルニアの方は10°~15°くらいの上がりでも痛みや痺れが発生します。

 

単純に体が硬くて、ももの裏側がつっぱるというような感覚とは明らかに違う痛みや痺れに襲われます。

④スランプテスト

スランプテストは椅子などに座ってもらった状態で腰に手を回して、背中を丸め、その状態で片足の膝を伸ばしていくというものです。

SLRテスト同様、膝を伸ばしていくと痛みや痺れが発生します。

 

というような形で、腰椎椎間板ヘルニア特有の状態を見極めていきます。

腰椎椎間板ヘルニアへの施術

腰椎椎間板ヘルニアの方に「骨盤がゆがんでいるから」「重心が偏っているから」といった安易な考えで施術をするのはとても危険だと考えています。

腰痛について

上記でもあるように腰椎椎間板ヘルニアの方は強烈な痛みや痺れから体を守る為に、わざと体を歪めて重心を変えているからです。

 

もちろん体のゆがみがヘルニアになる1つの要因であるのは間違いないと思います。

しかしすでにヘルニアになってしまった方で体がゆがんでいる場合は話が変わります。

 

骨盤のゆがみや重心を変えることによって、痛みや痺れを発生させる場所に体重がかかることになるので、返って痛みや痺れが強くなることがとても多いんです。

 

腰椎椎間板ヘルニアの程度によって、どこまでの調整なら体が問題なく受け入れてくれるのかは違ってきます。

 

そのため、ヘルニア初期の頃や痛みや痺れが強い時は無理に姿勢の調整をするより、使えていない部分の筋肉の活性化や簡単なトレーニングをする方がいいと当院では考えています。

 

なので腰周辺をマッサージしたり、安易に骨盤の高さを調整したりせずに、腰部や腹部のインナーマッスルを活性化させること、股関節など負荷がかかりすぎて動きが悪くなってしまっている部位の動きを良くすることが第一です。

 

私たちの施術で無理矢理骨盤を調整したり、姿勢の重心を変えるより、下の画像のようにご自身で徐々に腰に体重を乗せられるようになるのが理想的だと考えています。

足の痺れについて

足の痺れについては筋肉と神経が癒着してしまっていることが原因になっていることが多いといわれています。

 

癒着してしまっていることで筋肉が引っ張られたときに、神経も一緒に引っ張られて痺れを引き起こしてしまいます。

 

わざと筋肉にストレスをかけ、その時は神経のストレスは抜く。

逆に神経にストレスをかけるときは、筋肉のストレスを抜く。

というような施術を繰り返し行うことで、筋肉と神経の癒着をはがしていきます。

 

癒着がはがれてくると腰の痛みよりも先に足の痺れが楽になるというケースが多いです。

 

腰痛に対して、足の痺れに対してともにアプローチしていき、徐々に体重を乗せられるようになってきたら、初めて姿勢や骨盤の矯正に移っていきます。

 

 

私たちでは腰椎椎間板ヘルニア自体を治すことはできません。

 

腰椎椎間板ヘルニアだから一生腰痛や足の痺れと付き合わないといけないかというとそうではありません。

 

適格に施術を行っていけば痛みや痺れから解放される日はきます。

辛い状態で付き合うのか、少しでも楽な状態になって付き合うのかでは、生活の充実度が大きく変わってくると思います。

 

腰椎椎間板ヘルニアでお困りの方は、ぜひ三郷駅前はりきゅう整骨院にご相談ください。

三郷駅前はりきゅう整骨院