腰痛と猫背の関係は?鍼灸で根本原因にアプローチ!その驚きの効果とは~前編~

猫背が腰痛を引き起こすメカニズム

猫背と腰痛は、一見無関係に思えるかもしれませんが、実は密接な関係があります。

猫背の姿勢が続くことで、腰に様々な負担がかかり、腰痛を引き起こすのです。

そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

姿勢が悪くなると腰に負担がかかる理由

正しい姿勢では、頭、肩、腰、足が一直線上に並び、重心がバランスよく分散されています。

しかし、猫背になると頭が前に出て、背骨が丸まり、骨盤が後傾します。

この状態では、本来均等に分散されるはずの体重が腰に集中し、大きな負担がかかるのです。

特に、デスクワークやスマホ操作などで長時間猫背の姿勢を続けると、腰への負担はさらに増大します。

また、猫背によって腹筋が弱まり、体幹を支える力が低下することも、腰痛を悪化させる要因となります。

筋肉の緊張と腰痛の関係性

猫背になると、背中の筋肉は常に伸ばされ、胸の筋肉は縮こまった状態になります。

この筋肉のアンバランスが、肩甲骨周辺の筋肉や腰の筋肉の緊張を高め、痛みを引き起こします。

また、筋肉が緊張することで血行が悪化し、さらに腰痛を悪化させるという悪循環に陥る可能性があります。

血行不良による腰痛の悪化

猫背によって姿勢が悪くなると、血管が圧迫されやすくなります。

特に腰回りの血行が悪化すると、筋肉や神経に十分な酸素や栄養が供給されなくなり、疲労物質が蓄積しやすくなります。

その結果、腰痛が生じやすくなるだけでなく、痛みが慢性化するリスクも高まります。

また、血行不良は筋肉の柔軟性を低下させるため、腰の動きが悪くなり、さらに腰痛を悪化させる可能性があります。

腰痛を引き起こす猫背の種類

猫背には大きく分けて、円背型、スウェイバック型、フラットバック型の3種類があります。

それぞれの猫背の特徴と、腰痛との関連性について解説します。

円背型猫背

円背型猫背は、背中が全体的に丸まった状態の猫背です。

高齢者に多く見られるタイプの猫背で、骨粗鬆症が原因で起こることもあります。

このタイプの猫背では、胸椎の後弯が強くなるため、腰椎にも負担がかかり、腰痛を引き起こしやすくなります。

スウェイバック型猫背

スウェイバック型猫背は、骨盤が後傾し、腰が反り腰になっている状態の猫背です。

一見すると姿勢が良く見えることもありますが、腰椎の前弯が過剰になっているため、腰に大きな負担がかかり、腰痛を引き起こしやすくなります。

反り腰によって腹筋が弱まり、腰を支える力が低下することも、腰痛を悪化させる要因となります。

フラットバック型猫背

フラットバック型猫背は、背骨のS字カーブが失われ、背中が平らになっている状態の猫背です。

このタイプの猫背では、脊柱のクッション機能が低下しているため、腰への衝撃が吸収されにくく、腰痛が生じやすくなります。

また、姿勢を維持するための筋肉が常に緊張しているため、筋肉疲労による腰痛も起こりやすくなります。

腰痛を引き起こす猫背の種類

猫背にも様々な種類があり、それぞれ腰痛への影響の仕方が異なります。

ご自身の猫背のタイプを知ることで、より効果的な対策を立てることができます。

円背型猫背

円背型猫背は、背中全体が丸まった状態の猫背です。

頭が前に出て、肩甲骨が外側に広がり、骨盤が後傾しているのが特徴です。

この姿勢は、背骨のS字カーブが崩れ、腰椎の負担が増加し、腰痛を引き起こしやすくなります。

また、腹筋が弱まり、背筋が過剰に緊張することで、さらに腰への負担が大きくなります。

スウェイバック型猫背

スウェイバック型猫背は、骨盤が前方に移動し、腰が反りすぎるのが特徴です。

一見すると姿勢が良く見える場合もありますが、実は腹筋や背筋のバランスが崩れていることが多く、腰痛の原因となります。

反り腰によって腰椎への負担が増大し、慢性的な腰痛につながる可能性があります。

また、このタイプの猫背は、股関節の柔軟性低下も伴うことが多く、腰痛だけでなく、膝痛や股関節痛のリスクも高まります。

フラットバック型猫背

フラットバック型猫背は、背骨のS字カーブが失われ、全体的に真っ直ぐになっている状態です。

本来、S字カーブは体の衝撃を吸収する役割を果たしていますが、このカーブが失われることで、腰への負担が直接的にかかってしまいます。

特に、座っている時にこの姿勢になりやすい方は、腰痛に悩まされることが多いです。

また、このタイプの猫背は、他の猫背と比べて自覚しにくいため、気づかないうちに腰痛が悪化しているケースも見られます。

猫背の種類 特徴 腰痛への影響
円背型猫背 背中全体が丸まり、頭が前に出る 腰椎の負担増加、腹筋の弱化、背筋の緊張
スウェイバック型猫背 骨盤が前方に移動し、腰が反りすぎる 腰椎への負担増大、股関節の柔軟性低下
フラットバック型猫背 背骨のS字カーブが失われ、全体的に真っ直ぐになる 衝撃吸収機能の低下、座っている際の腰への負担増加

これらの猫背は、それぞれ異なるメカニズムで腰痛を引き起こします。

ご自身の猫背のタイプを理解し、適切な対策を行うことが重要です。

執筆者

三郷駅前はりきゅう整骨院