足が痺れる…坐骨神経痛を細かく解説!!

坐骨神経痛

最近では患者さんから「坐骨神経痛なんだよね…」と言われることも少なくありません。

それぐらいメジャーな症状名になってきていると感じます。

 

最近ではお尻(臀部)に痛みがあれば、足に痛みや痺れが出ていなくても「坐骨神経痛」と言われているように感じています。

 

本来、坐骨神経痛は臀部から太もも裏、ふくらはぎの方が痺れる、痛みを感じるといった症状の事を指します。

 

腰痛と関連の深い症状ではありますが、必ずしも腰痛と一緒に発症するというものでもないので、何が原因で臀部や足に痛みや痺れが出ているのかをはっきりさせた上で、施術をしていかないと治るものも治りません。

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛の主な原因として

・背骨の問題である「腰椎椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」

・筋肉の問題で直接坐骨神経を圧迫してしまう「梨状筋症候群」

・足の血管の問題である「閉塞性動脈硬化」

などが挙げられます。

 

整骨院で症状の緩和がみられる坐骨神経痛は「腰椎椎間板ヘルニア」「腰部脊柱管狭窄症」「梨状筋症候群」によるものが当てはまります。

 

「閉塞性動脈硬化」による坐骨神経痛は「腰部脊柱管狭窄症」の症状ととても似ている為、整形外科や整骨院に受診されることが多いです。

整形外科で特に問題が診られない、しかし症状があるといった場合は循環器内科を受診するようにしてください。

 

今回は整骨院で診れるレベルでの坐骨神経痛について深堀していきます。

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

椎間板は中心部に髄核というものがあり、その周りを繊維輪というもので囲われています。

 

椎間板ヘルニアは髄核が繊維輪を突き破って外に出てきてしまい、近くにある坐骨神経の根本を圧迫して足の痛みや痺れを発症するというものです。

 

また椎間板はとても多くの水分でできているのですが、40代以降から水分が徐々になくなっていき、50代くらいで枯渇すると言われている文献もあります。

 

その為、高齢になってから椎間板ヘルニアになる可能性というのはかなり低いと考えています。

 

腰椎椎間板ヘルニアの方は、前かがみになる動作で足への痛みや痺れが誘発されます。

特に足を伸ばしたまま、前かがみになる時は痛みや痺れが強くなります。

 

椎間板には背骨の動きを生み出す働きもあります。

腰椎は構造上、前後の動き(前かがみや反る動き)に特化していて、体を捻るような動きは苦手な作りになっていますので、椎間板が動きをサポートすると言われています。

 

その為、前かがみで体をよく捻るような動きが多い方に腰椎椎間板ヘルニアが起こりやすいと考えています。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は背骨同士の関節部の変形や椎間孔という部位が靭帯の肥厚によって狭くなってしまうことで起きてしまいます。

 

関節の変形や靭帯の肥厚が原因となることが多いので、椎間板ヘルニアと違って年齢を重ねるごとにリスクは上がっていきます。

 

脊柱管狭窄症の症状は間欠性跛行というものが代表的な症状になります。

間欠性跛行は歩いていると足が痺れてきて歩けなくなりますが、前かがみで少し休むと痺れがなくなってまた歩けるという症状です。

 

また前かがみで動く分には足の痺れが出にくいため、カートを押して歩いたり、自転車に乗っている時は案外動けるというのも脊柱管狭窄症の特徴です。

梨状筋症候群

梨状筋症候群は臀部にある梨状筋という筋肉が硬くなって坐骨神経を挟んでしまうことによって足の痛みや痺れが出る状態です。

 

梨状筋の下には少し隙間があり、そこを坐骨神経が通っています。

なかには梨状筋を貫くように坐骨神経が通ってるケースもあり、そういった方のほうが梨状筋症候群になるリスクが高いと言えます。

 

梨状筋症候群は梨状筋の緊張によって痛みや痺れが出てしまうので

・長時間座って圧迫されている

・スポーツなどによって過度に緊張してしまっている

などが辛くなるタイミングです。

 

また梨状筋による圧迫によっておこるものなので、レントゲンやMRIなどといった画像検査では診断されにくい特徴があります。

 

といったように一言で坐骨神経痛と言っても、中身をしっかり診てみると原因になるものは様々です。

坐骨神経痛は良くなるのか

上記3つが原因となっている坐骨神経痛であれば、良くなっていく未来は見えます。

 

ただ腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症自体を治すことはできないので、感覚としては坐骨神経痛の症状が落ち着くというイメージが適切だと考えています。

 

痛みや痺れを感じながら生活をしていくのはとても不快なことが多いと思います。

あまり我慢はせず、早めに対処することをおすすめします。

 

痺れは症状的になかなかしぶとい部分も多いので、早めに対処できた方が楽になるまでのスピードも早いように感じています。

 

各原因に関しての施術方法に関してはまた後日記載していきますので、しばしお待ちください。

 

三郷駅前はりきゅう整骨院